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自宅にK8sを召喚したい(Proxmox編)

お仕事でK8sを使う機会が増えてきましたね。かんたんDevOpsでもK8sの使用を推奨しています。推奨というか、コンテナアプリケーションの運用を考えるとK8sのようなコンテナオーケストレーションツールは必須ですし、そうなると自ずとK8s一択になってしまいます。規模が小さければECSみたいなサービスでもいいですけどね。

で、これだけ仕事で使ってると家でも使いたくなるわけで、自宅にもK8sの環境がほしいなぁっと。

自宅に余ってるリソースを確認すると、ラズパイ 3 * 1、ラズパイ 4 * 2でした。巷でよく見かけるラズパイを縦に何台かスタックして、スイッチングハブで繋いで・・・っというのも憧れますが、ちょっとそんなものを置ける余裕はありません。そこでProxmoxを使っていきます。

今回の記事ではVMを作ってK8sで遊ぶまでをやっていきたいと思うのですが、長くなりそうなのでProxmox編、K8s編の全2回でお送りします。

Proxmoxとは

Proxmoxといえば、つい最近弊社でも勉強会が開催されていました。

devops-blog.virtualtech.jp

ここではProxmoxとは何か、どう使うのかという点を解説されています。使い方についてはこちらを見てもらうのがいいですね。

この記事ではインストールとVMの用意までを書いていきます。

Proxmoxを用意

インストールは公式ドキュメントに沿って進めていきます。

www.proxmox.com

1台Proxmox専用機にします。VMを最低でも3は起動したいので8GBくらいメモリに空きのあるマシンがあるといいですね。

それでは進めていきましょう。

1. ISOダウンロード

公式ドキュメントにISOのダウンロードリンクが記載されています。そこをポチってダウンロードしましょう。

「Proxmox VE 8.4 ISO Installer」をダウンロードしました。もしこのバージョンがなかったとして、その時ある最新をダウンロードしておけばOKです。

2. USBメモリにISOを書き込む

適当なUSBメモリを用意してISOを書き込みましょう。Linuxを使ってる人は dd if=/path/to/proxmox-ve_8.4-1.iso of=/dev/sdXでOKです。/dev/sdXは接続したUSBメモリのものに合わせてください。違うデバイスに書き込まないようUSBメモリを接続する前にdmesg -wを実行しておくといいかもしれません。

3. Proxmoxインストール

  1. ブータブルメディアから起動
  2. "Install Proxmox VE (Graphical)" を選択
  3. ライセンス同意画面で "I agree" をクリック
  4. インストール先ディスクを選択
  5. 地域・タイムゾーン・キーボードレイアウトを設定
  6. 管理者パスワードとメールアドレスを設定
  7. ネットワーク設定 (IP、サブネット、ゲートウェイ、DNS)
  8. インストール設定確認後、インストール開始

インストールが完了後、7で設定したIPにポート8006でアクセスするとProxmoxの画面が見えます。http://<7で設定したIP>:8006

6で設定したパスワードでログインできます。

4. VMの元になるISOをアップロード

ProxmoxでVMを作成するには、ProxmoxのローカルストレージにISOをアップロード、もしくはProxmox上でダウンロードしておく必要があります。

今回はローカルのISOをProxmox上にアップロードするので、ローカルにISOをダウンロードしておきます。

Get Ubuntu Server | Download | Ubuntu

ダウンロードしておいたISOを①〜③の順にクリックしアップロードします。

アップロードに成功すると↑の画像にubuntuの表示が増えます。

5. VMを作ってみる

どの画面でもいいですが、右上に「Create VM」と書かれたボタンがあるので、ここポチ

  1. Nameを入力してNext
  2. ISO imageに先ほどアップロードしたISOを指定してNext
  3. Systemの設定は飛ばしても大丈夫です、Next
  4. 必要なディスクサイズを入力してNext
  5. 必要なCPUコアを入力してNext
  6. 必要なMemoryを入力してNext
  7. NetworkはデフォルトでもOK、Next
  8. 確認画面に遷移するので、表示されている内容でOKならFinish

作成できたVMを選択すると右上に「▶︎ Start」がありますので、こちらをクリックしてVMを起動します。

「Console」に移動すれば通常のUbuntuのインストール画面になるので、ここでインストールを進めるといいでしょう。

おわり

今日はここまで!お付き合いありがとうございました。次回は作成されたVMをクローンして台数を増やし、K8sを構築したいと思います。それではまた