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月刊VS Code通信(2026/1月号)

今月も Visual Studio Code の新バージョンがリリースされました。さっそくリリースノートをチェックしていきましょう。

目次

新バージョンのリリース情報

Visual Studio Code のバージョン 1.108 がリリースされました。

個人的に気になる主なリリース

変更点 変更内容
Agent Skills(実験的対応) Copilotに専門技能を教えるAgent Skills機能を正式対応、ワークスペース内のスキル定義を読み込み可能に。
Agent Sessionsビューの改善 キーボード操作の強化、状態別グループ化、変更ファイル情報表示、複数セッションの一括アーカイブを追加。
チャット UI の強化 セッションベースのクイックピック導入、タイトル表示の改善、再起動時に空Chatを表示する挙動に変更。
ターミナルツール自動承認ルール よく使う安全なコマンド(git/rg等)やnpm系スクリプトをデフォルトで自動承認対象に。
アクセシビリティ強化 Accessible Viewにストリーミング応答を対応、MCP出力を標準で非表示にする改善。
設定プロファイルのドラッグ&ドロップ .code-profile ファイルをドラッグ&ドロップでインポート可能に。
パンくずリストパスのコピー 現在の階層パスをクリップボードにコピーできる機能を追加。
スニペット変換の追加 snakecase と kebabcase の新しいスニペット変換をサポート。
Git blame 表示設定の改善 whitespace無視やホバー時の装飾停止等、Git blame表示を細かく制御できる設定を追加。
ターミナル描画の改善 波線アンダーライン描画の改善やサイズリサイズ時の寸法オーバーレイ表示を追加。

その他の詳細なリリース内容については December 2025 (version 1.108) をご覧ください。

Agent Skillsが示す“AIを設定する”から“育てる”への転換

Visual Studio Code v1.108 で追加された Agent Skills は、一見すると Copilot の拡張設定の一つに見えます。しかしこの機能が示しているのは、単なるカスタマイズ以上の変化です。 それは「AIをどう使うか」ではなく、「AIに何を覚えさせるか」という視点への転換です。

これまで Copilot は、プロンプトや指示でその都度振る舞いを調整する存在でした。Agent Skills では、プロジェクト固有のルールや知識を“スキル”として定義し、継続的に参照させることができます。つまり Copilot は、その場限りのアシスタントから、プロジェクトの文脈を理解したメンバーへ一歩近づいたと言えます。

注目したいのは、この仕組みが「正解を教える」のではなく、「判断の前提を共有する」点です。コーディング規約、レビュー観点、設計思想といった暗黙知をスキルとして与えることで、Copilot の提案は自然とチームの流儀に寄っていきます。これは人間のオンボーディングに非常に近いプロセスです。

Agent Skills はまだ発展途上ですが、ここには IDE と AI の関係性が変わる兆しがあります。 今後の VS Code では、「どのモデルを使うか」以上に、「どんな知識を与えているか」が開発体験の差になっていくのかもしれません。