今回のセミナーは「Proxmoxを導入してみよう」と題して開催されました。
VMwareのライセンス高騰を背景に、有力なリプレース先として注目を集めるオープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox VE」の導入と活用をテーマとしています。ハードウェアの選定基準やネットワークの冗長化(ボンディング)といった安定運用のための初期設定に加え、構築作業を大幅に効率化する仮想マシンのテンプレート化やcloud-initの活用についても触れました。実機を用いた管理画面での操作や起動デモを通じて、初心者の方でも明日から検証環境や自宅サーバーへ導入できるような、実践的なインフラ構築の手法について解説しました。
目次
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資料
セミナー動画
発表資料
Q&Aまとめ
LACPではなくbalance-tlbを採用する理由
質問
ネットワークの設定として、LACPとactive-backupの使用が推奨されていたと思いますが、balance-tlbにされている理由は、対向スイッチの設定が不要以外に何かありましたでしょうか。
回答
推奨理由は、LACP非対応のスイッチを使うユーザーへの配慮に加え、機器の相性による通信のデグレトラブルを防いで安定性を最優先するためです。
また、一般的な環境では帯域を極限まで最適化する必要がないため、シンプルな挙動が望ましく、クラスター構築時にも、複雑なボンディングによる生存確認の障害誤検知トラブルを回避して、最も無難に運用できるという実用上のメリットもあります。
NFSを選択した場合のパフォーマンスと要件
質問
Proxmox VEを調べるとストレージとしてCephがよく出てきますが、NFSなどを選択した場合にパフォーマンスの問題や制約はありますでしょうか。
回答
Cephは各ホストのローカルSSDを活用するため高性能ですが、障害時の復旧にコマンド操作が必要になるなど、運用管理が非常に難しいという課題があります。
一方、NFSを選択した場合のパフォーマンスは、NFSサーバー側のストレージ性能(SSDなど)と、接続するネットワークの帯域に依存します。
これらを適切に整え、「NFSサーバーをSSD構成にして10GbE(10G)ネットワークで接続する」ようにすれば、実用上十分な性能を引き出すことが可能です。
運用管理の難易度を考慮すると、複雑なCephを導入するよりも、NFSを10GbEでしっかりと接続する構成の方が扱いやすく、推奨されます。
また、さらに手軽に検証や運用を行いたい場合は、管理が最もシンプルなSMB(Windowsファイル共有)から試してみるのも非常におすすめです。
