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イベントレポート 第3回とことんDevOps勉強会 「VS Codeやコンテナ、CI/CDを活用した DevOps時代の開発環境を考えよう」

4月26日に第3回とことんDevOps勉強会を開催しました。

第3回とことんDevOps勉強会

今回の勉強会は日本仮想化技術の石本から「VS Codeやコンテナ、CI/CDを活用した DevOps時代の開発環境を考えよう」と題してお話しをさせていただきました。今回は開発者の視点でDevOpsを回す際の開発環境に関してお話しさせていただきました。単にVS Codeといったエディターだけではなく、CI/CDツールの選択やコンテナを使用する際の注意点など、開発環境を幅広くカバーしています。また、今までの案件の中ではまった事やしくじった事など開発環境構築のリアルも紹介させていただきました。

後半の質問&相談コーナーもたくさんのご質問をいただき、ツールの話から、設定、開発マシンの話まで幅広いお話ができました。

振り返りも兼ねて当日の配信の様子をYoutubeでアーカイブしていますので、是非ご覧ください。当日参加できなかった方も、これを機会にとことんDevOps勉強会に興味を持っていただければと思います。また、当日いただいたQ&Aに関してもこちらのブログでまとめていますので、ご覧ください。

セミナー動画 - Youtube Live アーカイブ


www.youtube.com

発表資料 - Speaker Deck

Q&A まとめ

Q: DevとOpsの間でコミニケーションがないのは、疎結合な状態にできるなど、ある意味統制とれて良い面とかはないのでしょうか?

 

ウォーターフォールなどできっちりとした仕組みの中ではコミュニケーションがなくてもうまく回るかもしれません。ただし、DevOps的なスピード感を求めるような状況においては、密なコミュニケーションを持った方がうまくいくのではないでしょうか。

Q: コードリポジトリとしてGitHubを選択する理由はなんでしょうか?VS CodeがMicrosoftだから相性が良いという事でしょうか?

 

Gitツールの中で使用している人が多く、それだけ世の中に出回っている情報量が多いのが最大の理由です。最近は無償で利用できる範囲もかなり広がっているので、それも一つの理由です。もし、ローカルで管理したいというのであれば、GitLabなどの選択肢も考えられるでしょう。

Q: VS Codeでキーボードマクロを使いたい場合はどうしていますか?

 

キーボードマクロを使っていないので詳しくはわかりませんが、アドオンなどを使用してキーボードマクロのようなことは実現できると思います。

Q: EditorConfigは使ってないのでしょうか?

 

今回はVS Code縛りにしていたため、複数のエディタが使われる環境下での観点まで検討していませんでした。複数エディタを使うような開発環境では、ご教示いただいたような観点も大切だと思います。

Q: Azure DevOps(pipeline)は検討の候補にしなかったのですか?

 

弊社がDevOpsのサポートする案件は、どのクラウドを利用するかはお客さま次第ですので、特定のクラウドに依存するツールは検討しませんでした。もし、Azureに特化するのであれば検討しても良いのではないでしょうか。

Q: Daggerは評価されましたか?

 

Daggerは最近の話題のCI/CD用のポータブル開発キットですね。弊社でも触ってみた程度ですが評価しました。CUE言語は少し慣れが必要かとは思いますが、Daggerに集約できるのであればスクリプトや設定を同じ言語で記述できるので、それなりに有用性があるのではないでしょうか。キャッシュの仕組みがあるので、出力結果が変わらないようなテストなどであれば時間を短縮できる可能性があると考えています。

継続的に評価をしていきたいと思います。

Q: 初心者がクラウド環境で開発する場合(特にAIなどの場合)、どのような環境で始めたら良いでしょうか?

 

手順がある環境から始めるのが良いかと思います。できればローカルの環境でできることが望ましいです。自分で一から試行錯誤を繰り返してクラウドで実行していこうとすると、課金地獄に陥ってしまう可能性があるので注意が必要です。

Q: VS Codeの拡張機能の認証マークの見方がわかりません。

 

こちらのパブリッシャ名の横にある青いバッジが認証マークです。

VS Code拡張機能の認証マーク

Q: Dockerに5ドル払ってDocker Proになって、Docker Hubの特典を使えばPull制限は緩和できますね。

 

そうですね。この辺の判断は企業の考え方にもよりますが、お金を払って快適に開発できるようにするというのもの一つの手です。定額制なので、従量課金制と比べるとある程度コストの見通しを立てることもできます。ただ、一方で月額5ドルとはいえ、開発者の人数が多かったりすれば無視できない金額になるのも事実です。

予算とメリットのバランスをよく考えて、判断を行った方が良いと思います。

Q: VS Code + Dockerでのデバッグはどのように行なっていますか?

 

Remote-Containersの拡張機能を使えばブレイクポイントやステップ実行といったデバッグをコンテナ上で実行することができます。

Q: VS Codeのワークスペースがよくわかりません。

 

GitHubなどからクローンしてきて、とあるディレクトリをVS Codeで開くとその配下にあるファイルがすべてワークスペースとなります。他のディレクトリを開くとそれが別のワークスペースとなります。

Q: M1macの利用で、アーキテクチャが原因で困ることってありますか?

 

仮想マシンが動かせないことを除いては、現状特に問題ないです。Dockerなども普通に動きます。

Q:  GitHub Actionsのローカルランナーはネットワーク的な要求はありますか?ポーリングする形でルーターの内側でも大丈夫ですか?

 

現状、自宅の環境で動かしていますが、特に困ったことはありません。とはいえ、まだVPN環境で動くのかなどの確認はしていないので、今後そのあたりに関しても調査していきたいと思います。

今後の勉強会について

とことんDevOps勉強会は今後も月一度のペースで開催していく予定です。是非、ConnpassのとことんDevOpsグループに登録いただいて、次回からの参加をお待ちしております。また、DevOpsについて話したい方も募集しております。自社のプロダクトやサービスの宣伝なども歓迎します。TwitterのDMなどでお気軽にご連絡ください。

devops-study.connpass.com