こんにちは。
気づいたらあっという間に2月ですね。遠くに春が見えたり見えなかったりと、今年の冬もそろそろ終盤戦でしょうか。
月刊VS Code通信はVisual Studio Codeのリリースに合わせてほぼ毎月執筆しています。毎年1月はリリースがないため、執筆もお休みしていました。
2月になり新しいバージョンがリリースされましたので、ここから再開します。今年も1年どうぞよろしくお願いします。
目次
Visual Studio Code ニューリリース
Visual Studio Codeのバージョン1.86がリリースされました。
主なリリース
変更点 | 変更内容 |
---|---|
ウィンドウごとのズームレベルの設定 | ウィンドウごとにズーム表示が可能に |
「へい、コード」の音声コマンドをサポート | エディタから「ヘイ、コード」でGitHub Copilot Chatを起動可能に |
複数ファイルのDiffエディタ | 複数ファイルの差分チェックがまとめて閲覧可能に |
トリガーブレイクポイント | 指定したブレークポイントを通過すると自動的に有効になる機能 |
スティッキースクロールのサポート拡張 | VS Codeの全てのツリービューに同機能をサポートへ |
Markdownのペーストオプション | リンク、ビデオ、音声のペーストをサポート |
柔軟な自動保存オプション | エラー時の自動保存スキップや特定の |
ソース管理 | コミット入力と言語ごとのエディタ設定がカスタマイズ可能に |
拡張機能の通知 | 拡張機能ごとに通知制御が可能に |
GitHub Copilotの更新 | デフォルトのコンテキスト改善、ファイルの追加、AIの修正など |
その他詳しいリリース内容については Visual Studio Code January 2024 にアクセスしてください。
ここからは筆者的に気になった機能を少しだけ深掘りしています。
ウィンドウごとのズームレベルの設定
イベント登壇時や社内の勉強会なの一時的にコードを拡大するシーンはよく見かけるので、欲しかった人は多いのではないでしょうか。
またウィンドウごとに拡大ができるため、前回のリリースでサポートされたタブからウィンドウ化の機能と組み合わせることでよりいい使い方もできそうですね。
社内の勉強会などで画面に投影して話す機会があるので、色々と活用してみて実際の使い勝手を試してみます。
複数ファイルのDiffエディタ
複数のファイルが変更されていたときに、それぞれのファイルのDiffを確認しようとすると、1つ1つファイルを開いていく必要がありましたが、今回のリリースでまとめて確認できるようになりました。
試しに、AIを使って適当なコードを生成してもらい、HTML、JavaScript、CSSの3つのファイルを用意して確認してみました。
イメージはGitHubのWeb版の時の見た目と同じ感じでしょうか。GitHubとUIが同じようになったのでGitHubの画面に慣れている人は直感的に操作できるのではないでしょうか。
自動保存のオプション
これまでは変更したファイルを自動保存する機能でしたが、設定ファイルでこのように書くことで*.md
形式のファイルのみ自動保存するようなことができるようになりました。
ショートカットを使いこなしている方にとってはこの機能の良さが伝わりにくそうですね。筆者もどちらかというとこちら側です。
ついつい、保存を忘れて困ったことがある方はぜひ活用してみてください。
{ "[markdown]": { "files.autoSave": "afterDelay" } }
今月の拡張機能
今月はVisual Studio Codeの見た目に少し変化を加えて視認性を高めてくれるような拡張機能を紹介します。
このような機能はマーケット上で色々と公開されているのですが、筆者的に気に入っているテーマの1つである「Material Icon Theme」です。
使い方
拡張機能のエクスプローラーからインストールします。今回はただそれだけです。
拡張機能のインストールが完了したらファイルエクスプローラーを開き、ファイル名の左側を見てみてください。
このようにアイコンが表示されるようになりました。地味ですが視認性が高まることですぐに拡張子を識別することができます。
小さいことですが、長時間作業をすることが多いエンジニアとしては小さな改善でも長い目で見ると心身への負担を減らせるのではないでしょうか。
おわりに
執筆的には8月から継続して今回で6回目になります。
この記事を執筆する機会として毎月淡々とリリースノートを眺めることは単調で飽きそうになっていたところでした。
わざわざ時間をかけて毎月読んでいるので、過去ログとして当時自分がどのような機能が気になったのかの振り返りとしても活用できたらと思い執筆を始めました。
今後もモチベーションが続く限り続けていきたいと思いますので、この記事を通じて皆さんのVS Code活用にお役立ちできたらと考えています。
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