こんにちは。
4月に入り新年度が始まりましたね。転職や就職、異動などで環境が大きく変わった方も多いのではないでしょうか。
環境の変化でこれからVS Codeを使い始めたい人や使う必要が出てきた人向けに役立つ情報を発信できるように気持ち新たに頑張ろうと思います。
目次
Visual Studio Code ニューリリース
Visual Studio Codeのバージョン1.88がリリースされました。
主なリリース
変更点 | 変更内容 |
---|---|
エディタのタブ名をカスタム可能に | 同じファイル名を複数開いた時のタブ名をカスタマイズ可能に |
同期スクロール | 開いているすべてのエディタを同時スクロール可能に |
拡張機能バージョンアップ時の挙動改善 | ウィンドウのリロードが不要になり拡張機能のみ再起動されるように |
テストカバレッジAPI | VS CodeでカバレッジAPIが提供されたことでコードカバレッジ表示がサポート |
ミニマップ内に折りたたみマーカー | ミニマップ内に任意のセクションマーカーを配置可能に |
クイック検索の改善 | 全ファイル検索が手軽に検索可能に |
ノートブック セクション内のセルを実行 | ノートブック セクション内のすべてのセルを実行可能に |
Copilotの改善 | インライン チャット UI、コミット メッセージ、および使用される参照が改善 |
Python自動検出の改善 | Flask および Django のスタートアップ ファイルを検出し、Hatch 環境を検出 |
[プレビュー版]ターミナル インライン チャット | ターミナルから直接 Copilot インライン チャット会話を開始 |
その他詳しいリリース内容については Visual Studio Code March 2024 にアクセスしてください。
ここからは筆者的に気になった機能を少しだけ深掘りしています。
同期スクロール
開いているファイルのスクロールを連動して動かしてくれる新機能です。未保存状態のタブでも連動してスクロールしてくれるので手動でセルフマージする際に連動してスクロールしてくれるのは地味ですが、便利そうですね。
拡張機能バージョンアップ時の挙動改善
これまで拡張機能のバージョンアップをする際にVisual Studo Codeごと再起動することを求めらていました。デスクトップ版で使っていれば不便に感じることはなかったのですが、GitHub CodespacesやDev Containersなどを使っていると再起動する際にビルドまで走るため待ち時間が面倒に感じてついつい後回しになりがちでした。
今回のアップデートで拡張機能だけが再起動されるようになるため、Visual Studio Code全体の再起動は不要になったのはいいですね。
ミニマップ内に折りたたみマーカー
筆者的にはミニマップを効果的に使えたことがなく、なんとなくお飾り状態になっています。今回のアップデートでミニマップにセクションを追加することができるようになりました。これを機にミニマップを有効に活用できるといいなと思っています。
使い方はソースコード内のコメントに//#region {セクション名}
と書くだけです。
//#region Hoge
クイック検索の改善
アクティビティバーの検索からしか全ファイルの検索ができなかったのですが、今回のアップデートでクイック検索にプレビュー版として追加されました。
普段から⌘Command
+ p
を押してファイル名検索や⌘Command
+ ⇧Sifht
+ O
のシンボルへ移動をよく使っていたのですが、全ファイル検索もよく使う機能なので、クイック検索に追加されたのは今回のアップデートの中で1番嬉しいです。
正式リリースされる頃には何らかのショートカットに割り当てられるような気もしていますが、個人的にはアクティビティバーの検索に割り当たっている⌘Command
+ ⇧Shift
+ F
の割り当てを奪ってもいいかなと思っています。
今月の拡張機能
新年度らしく今回は、これからVisual Studio Codeを始める人に入れて欲しい拡張機能5選でお送ります。
1. GitHub Pull Requests
GitHubはほとんどの方が使用が使用されているツールではないでしょうか。使用されている方であればおすすめで
2. gitignore
.gitignore
ファイルを作るときに便利です。これもGitHubやGitを使う時にはぜひ入れて欲しい拡張機能です
3. Dev Containers
Dockerコンテナを使った開発環境です。再現性やポータブル性が高められたり、新しいツールやバージョンを検証する際にも既存環境に影響を与えることなく環境構築ができるためおすすめです。
4. Material Icon Theme
所詮アイコンテーマ、されどアイコンテーマ。視認性を高めることで視覚的な負担が減らせます。ぜひ、試してほしい拡張機能です。
5. Code Spell Checker
ついついやってしまいがちのスペルミス。いざ、やってしまうと恥ずかしい目にあったり、保守性や可読性の観点でのデメリットもあります。しかし、人の思い込みも手強く、見つけにくいスペルミスはなかなかの労力を使います。また、頻繁にレビューワーからスペルミスを指摘されるのもお互いにとって気分がいいものではありません。
そんな時にコードスペルチェッカーという拡張機能を入れておくことで単純なスペルミスを減らすことができます。転ばぬさきの拡張機能としてぜひ入れて欲しいです。
おわりに
今回のリリースは細かいところが多かった印象ですが、地味に嬉しいものがいくつかありました。筆者的には早速、クイック検索機能は活用したいですね。
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