今年も残すところわずかとなりました。2024年は皆さんにとってどのような年だったでしょうか。 月刊VS Code通信は年内ラスト回となります。また、年明け1月は例年であればリリースがないため、執筆をお休みします。
今月も新しいバージョンがリリースされたので、リリースノートを眺めていきたいと思います。
目次
Visual Studio Code ニューリリース
Visual Studio Codeのバージョン1.96がリリースされました。
主なリリース
変更点 | 変更内容 |
---|---|
GitHub Copilot | ワーキングセットの推奨ファイルやデバッグ、Copilot Editsの進捗状況改善など |
JavaScriptとTypeScriptのインポート | JavaScriptとTypeScriptで貼り付け時にインポートが自動挿入されるように |
TypeScript 5.7 | TypeScript 5.7がメジャーアップデートによりデフォルト設定に |
上書きモード | 入力時のモードでテキストを上書きできるモードが追加 |
拡張機能のディスク使用量 | 拡張機能が使用しているディスク容量が確認できるように |
拡張機能の検索改善 | 拡張機能の検索時の表示順位でインストール済みの拡張機能が上位に表示されるように |
その他詳しいリリース内容については Visual Studio Code November 2024 にアクセスしてください。
気になった機能をお試し
ここからは筆者として気になった機能を少しだけ深掘りしています。
JavaScriptとTypeScriptのインポート
JavaScriptやTypeScriptに限った話になってしまうのですが、かなり便利な機能が追加されました。 リファクタリングなどの過程で他のファイルにモジュールや処理を移動することはよくあると思いますが、インポートを解決することが地味に面倒な作業だったのではないでしょうか。
今回のリリースでコピペするときにインポートを追加してくれる機能です。使用するためにはTypeScript 5.7+が条件のようです。
実際にコピペしてみるとこのように画面で選択できるようになっています。インポートと貼り付け
を選択するとインポートが自動で追加されます。
実際にボタンを押してみるとこのような感じでインポートが追加されました。
もちろん、通常の貼り付けもできるようなので、必要に応じて使い分けるとより効率的に作業できそうですね。