とことんDevOps | 日本仮想化技術のDevOps技術情報メディア

DevOpsに関連する技術情報を幅広く提供していきます。

日本仮想化技術がお届けする「とことんDevOps」では、DevOpsに関する技術情報や、日々のDevOps業務の中での検証結果、TipsなどDevOpsのお役立ち情報をお届けします。
主なテーマ: DevOps、CI/CD、コンテナ開発、IaCなど
読者登録と各種SNSのフォローもよろしくお願いいたします。

lazygitで直感的にgitを操作する

Gitの操作、慣れないうちは難しいですよね。git addgit commitgit push...コマンドを覚えるだけでも大変です。しかもCLIアプリなので自発的に状態を確認するまで何もわからないという・・・まぁ、それはCLIのいいところでもあるのですが、慣れるまでが大変というやつです。

最近ではVS CodeなどのIDEに統合されているので、ポチポチでcommit/pushのような基本的な操作は行えるようになりました。ただ、これではGitの細かいところはあまり理解できないなぁっというのと、ドキュメントを書く時にVS Codeのココをぽちってくださいとも書けないわけで。

じゃあGitコマンドをちゃんと覚えようと思っても、コマンドだけだと今の状態が見えづらくて不安ですよね。そんな時に便利なのが、ターミナル上で視覚的にGitを操作できるlazygitです。

基本的にはGitコマンドで操作しつつ、複雑な操作を安全に行いたいという時にlazygitを起動すれば、視覚的に確認しながら操作できます。Gitコマンドの学習補助ツールとして、lazygitを使ってみてはいかがでしょうか。

lazygit

github.com

lazygitは、gitをターミナル上で視覚的に操作できるTUI(Terminal User Interface)ツールです。lazygit単体でも全ての操作ができますが、Gitコマンドの学習補助として使うことで、Gitへの理解を深めながら安全に作業を進められます。

lazygitの特徴

1. 視覚的にわかりやすい

lazygitを起動すると、ターミナル画面が複数のパネルに分割され、変更されたファイル一覧、コミット履歴、ブランチ一覧、ファイルの差分(diff)などが一画面に表示されます。

現在の状態が一目でわかるので、「あれ、今どのファイルを変更してたっけ?」「このファイル、ステージングしたっけ?」といった混乱がなくなります。

2. Gitコマンドの学習を助ける

Gitコマンドと組み合わせることで、Gitの動作を理解しながら学べます。たとえばgit addgit commitなどのコマンドを実行した後にlazygitを起動すれば、「このコマンドでどう変わった?」が画面で一目瞭然です。

また、複雑な操作の前にlazygitで状態を確認することで、安心してコマンドを実行できます。コマンドとlazygitを行き来することで、Gitの仕組みへの理解が自然と深まっていきます。

3. 安全性が高い

操作する前に変更内容を確認できるため、間違ったファイルをコミットしたり、意図しない変更を加えたりするリスクが減ります。

インストール方法

インストール方法についてはこちらを参考にしてください。

基本的な使い方

リポジトリのディレクトリでlazygitコマンドを実行します。

主な操作方法

  • :カーソル移動
  • Space:ファイルをステージング/アンステージング
  • c:コミット
  • P:プッシュ
  • p:プル
  • ?:ヘルプ表示
  • q:終了

例えば、変更をコミットしてプッシュする場合

  1. lazygitを起動
  2. ファイル一覧でSpaceキーを押してステージング
  3. cキーでコミットメッセージを入力
  4. Pキーでプッシュ

たったこれだけです。

まとめ

lazygitは、ターミナル上で視覚的にGitを操作できるツールです。lazygit単体で使うのもいいですが、Git初学者はGitコマンドの学習補助として使うのもいいんじゃないかなと思いました。

普段はGitコマンドで操作して、「git add .を実行したけど、ちゃんとステージングされたかな?」「今どのブランチにいるんだっけ?」と思ったらlazygitを起動。視覚的に確認することで、Gitコマンドの動作を理解しながら作業を進められます。

Gitコマンドを学びつつ、lazygitで安全に確認する。この組み合わせでGitへの理解を深めながら効率的に作業できるようになります。