今回から始まりました月刊DevOpsニュース。毎月、前月にあったDevOps関連のニュースをピックアップして紹介したいと思います。
2022年5月25日
GitLabがWebIDEをVS Codeベースに変更することを発表
GitLabが独自で提供していたWeb IDEをVS Codeをベースにしたものに変更すると発表しました。VS CodeはMITライセンスの元、オープンソースとして提供されており、すでに多くのシェアと、コミュニティによる拡張機能を獲得しています。今回の決定は、それらのパワーをGitLabで活かしつつ、今までWeb IDEで提供してきたGitLabを活用する機能も組み込んでいくそうです。
2022年5月24日
Dockerがマイクロサービス開発支援ツールTiltの買収を発表
Dockerがソースコードやマニフェストの変更を監視してKubernetes上でのクラスタへの適用とPodの再起動などをおこなってくれるTiltの買収を発表しました。Nestybox社の買収もあったばかりですが、勢いがありますね。
Microsoft Build 2022が24日〜26日で開催されました。そこから気になるネタを2つ紹介します。
Azure Container Appsを正式に提供開始
コンテナのサーバレス実行を実現するAzure Container Appsの提供を開始しました。マイクロサービスの実現を目的としたサーバレスな環境で、クラウドネイティブなアプリをデリバリーすることを可能にしています。マイクロサービスやイベント駆動の処理、パブリックなWebAPIといったシナリオでの活用が想定されています。
開発環境をクラウドPCで実現するMicrosoft Dev Boxを発表
開発環境デスクトップを仮想マシンとして用意し、クラウド上で実行できるMicrosoft Dev Boxが発表されました。これにより、開発環境による差異による挙動の違いを回避することができます。マイクロソフトとして似たようなサービスとしてGitHub Codespacesがありますが、Dev BoxではWindwos上で実行できれば開発ツールを問わないという点、Intuneによって管理ができるという点が大きな違いです。
2022年5月19日
GitHubがマークダウンでTex、LaTex形式をサポート、数式表記が可能に
GitHubのマークダウン書式で、数式を表記するためのTex、LaTexの拡張が実装されました。
2022年5月10日
DOCKERCON 2022が9日、10日で開催されました。そこから気になるネタを3つ紹介します。
DockerがコンテナランタイムSysboxの開発元Nestyboxを買収
Docker社が分離性の高いコンテナランタイムであるSysboxの開発元であるNestybox社を買収したことを発表しました。コンテナランタイムの分離性を上げることで、よりセキュアなコンテナ実行環境を実現することができます。
Linux向けDocker Desktopを提供開始
Docker DesktopがLinuxでも利用可能になりました。パッケージは.deb形式と.rpm形式で提供され、Ubuntu、Debian、Fedoraがサポートされます。また、将来的にはRaspberry Pi OSでも利用できるようになるようです。
Docker Desktop向けにDocker Extensionsがリリース
Docker Desktop向けに、さまざまな拡張機能を簡単に追加できるDocker Extensionsがリリースされました。いわゆるマーケットプレイス形式で、Docker Desktopの中からサードパーティを含めて拡張機能をインストールできるようになりました。また、併せてDocker Extensionsで提供する拡張機能を開発するためのSDKも提供が開始されました。
2022年5月3日
Kubernetes 1.24リリース Dockershimが廃止
Kubernetes 1.24からDockershimが削除されました。一部誤解されている方もいたようですが、Dockerで生成したイメージが使用できなくなる訳ではなく、ランタイムとしてDocker Engineが使用できなくなるだけで、containerdやcri-oなどのラインタイムでDockerで生成したイメージを実行できます。