厳しい暑さが和らぎ秋の気配が感じられる季節になりました。まだまだ真夏日を記録する日もありますので、体調管理には十分気をつけてください。
今月のDevOpsニュースでは、生成AIをはじめとする最新技術の動向や、クラウドサービスの新機能などをお届けします。
今月も8月のDevOpsニュースをお届けします。
開発環境
AIアシスタント
GitHub Copilotがソースコードの脆弱性を自動的に見つけて修正を提案する「GitHub Autofix」が正式サービスになりました。
Postgres.now
生成AIを組み合わせたPostgres.nowが無料で公開されました。WebAssemblyが話題になってから実際に活用されるプロダクトが増えてきました。
Puppeteer
PuppeteerでFirefoxが正式にサポートされました。PuppeteerはChromeのヘッドレスブラウザを操作するためのライブラリですが、Firefoxもサポートされることで、ブラウザの選択肢が広がりました。
Rspack
Rustで書かれたWebpackのようなバンドラー「Rspack」がリリースされました。Rustで書かれたツールは高速で安定していることが多いので、期待されます。
実行環境
containerd 2.0
コンテナランタイムの代表的な実装の1つであるContainerdが初のメジャーバージョンアップである2.0の開発が進んでいます。
Containerdは聞き慣れない言葉だと思いますが、Dockerのコンテナランタイムとして使われているものです。
生成AI
Google Workspaceに生成AI
Google Workspaceに生成AIアシスタントのGeminiが導入されました。Microsoft Office製品では既に導入されたりして話題になっていましたが、Google Workspaceでも導入されるようです。
弊社では、Google Workspaceを利用しているので、楽しみです。 最近では特にテストケースの自動生成などに活用してみたいと考えています。
CI/CD
AWS CodeBuildがiPadOSやmacOSアプリなどのビルドに対応しました。
技術トレンド
ハイプサイクル
Gartnerのハイプサイクルが公開されました。
ハイプサイクルは技術の成熟度を示すもので、新しい技術が登場してから普及するまでの過程を示しています。
必ずしもここに示されている通りにトレンドの変化はしないものの、参考になることが多いです。
例えば生成AIなどが最近苦しんでいると言うふうに言われていますが、ハイプサイクルを見ると幻滅期に入り、プロダクトとしては耐える時期に入りそうですね。
このように世の中のニュースとハイプサイクルを見比べることで、トレンドの変化を予測して遊ぶのも楽しいものです。
クラウド
AWS
AWSのS3が「条件付き書き込み」に対応しました。条件付き書き込みを利用するとオブジェクトの書き込み時にオブジェクトの存在をチェックし、存在しない時だけ書き込む指定が可能になります。
ElasticsearchとKibanaがオープソースライセンスに復帰
ElasticsearchとKibanaがオープンソースライセンスに復帰しました。
ライセンス問題は、非常に繊細でオープンソースライセンスを変更することでコミュニティとの関係が悪化することもあります。
今回は少し良い方向に向かったのではないでしょうか。
リリースなど
Docker 4.33
7月29日にリリースされた4.33では、デバッグ機能が強化されました。コンテナ技術に興味を持っても検証を進めていくうちにデバッグのやりづらさから導入を見送ることもあるかと思いますが、Docker 4.33ではデバッグ機能が強化されたことで、デバッグのハードルが下がるかもしれません。