今月も Visual Studio Code の新バージョンがリリースされました。さっそくリリースノートをチェックしていきましょう。
目次
新バージョンのリリース情報
Visual Studio Code のバージョン 1.102 がリリースされました。
主なリリース内容
| 変更点 | 変更内容 |
|---|---|
| Copilot Chat のオープンソース化 | GitHub Copilot Chat 拡張機能が MIT ライセンスで公開され、コミュニティによる開発参加が可能に。 |
| 言語モデルの構成が可能に | chatmode.md のメタデータにモデル識別子を指定し、IntelliSense による補完をサポート。 |
| カスタムインストラクション生成機能 | コードベースを分析し、プロジェクトに合った指示を自動生成・カスタマイズ可能に。 |
| インストラクションファイルのオンデマンド読み込み | .instructions.md と glob パターンで条件付き適用が可能になり、LLM が必要時に指示を取得。 |
| 過去リクエスト編集機能(実験的) | 過去のリクエストやモードを編集後、後続リクエストをリセットして再送信可能に。 |
| ターミナル自動承認機能(実験的) | 許可・拒否リストで安全なコマンドを自動承認し、危険なコマンドは手動確認を要求。 |
| エージェントのタスク・ターミナル認識 | 実行中タスクやターミナルを把握し、GetTaskOutput で出力を取得・重複実行を防止。 |
| チャットビューの最大化 | セカンダリサイドバーをエディタ全体に展開し、再起動後も状態を自動復元。 |
| MCP サポートの正式リリース | VS Code で MCP 全機能が利用可能となり、組織ポリシーによる管理にも対応。 |
| 中クリックスクロール対応 | 中クリックでマウス移動によるスムーズなスクロールが可能に。 |
その他の詳細なリリース内容については June 2025 (version 1.102) をご覧ください。
VS CodeでGitHubのMCPサーバーを使ってみよう
Visual Studio Code(VS Code)で、MCP サーバーに関する情報がまとめられており、まるでマーケットプレイスのように使いたいサーバーを見つけることができます。今回は、もっとも身近な GitHub の MCP サーバー をインストールして使ってみます。

VS Code に移動すると、インストールが自動的に実行されます。完了後、設定を促すダイアログが表示されます。

ここで「一番上の構成を表示」をクリックすると、設定ファイルが開きます。個人で利用する GitHub(エンタープライズ版などは設定が異なります)の場合は、以下のような設定で問題ないようです。必要な情報を入力したら、「インストール」ボタンをクリックして次に進みます。

初めて使用する場合は、GitHub と接続するための認証が必要です。

GitHub 上で認証が完了したら、VS Code に戻ります。次に Copilot Chat の画面を開き、チャットの入力欄に / を入力すると、スラッシュコマンドのサジェストが表示されます。今回追加した GitHub の MCP もここに出てきました。

これを呼び出し、試しに Actions の最新実行結果を取得してみました。今回は3分クッキング方式であらかじめ用意しておいたリポジトリで実行しています。
問題なく取得できましたね。
最新のGitHub Actions(Deploy to GitHub Pages)の実行結果は以下の通りです。 実行日時: 2025-07-10 11:25 JST 実行ブランチ: main 実行コミット: update logo SVG to new design and improve structure 実行者: ismt7 ステータス: 成功(success) ワークフロー: Deploy to GitHub Pages 実行URL: Actions実行結果を見る
GitHub Actions に接続できることで、Copilot に CI の実行結果を確認させたり、必要に応じてソースコードの改善を依頼したりできます。これにより、人が間に入ってコピー&ペースト作業をする必要がなくなります。
今後このような機能がさらに増えることで、連携できるサービスの幅が広がり、生成 AI を通じて開発やデバッグがよりスムーズに進む未来が期待できます。
