アジャイルとDevOpsは密接な関係にあり、時として混同される概念です。しかし、相互補完をする関係にあるものの、アジャイルとDevOpsは異なる概念となります。
アジャイルは変化にソフトウェアに対するニーズの変化に対応するためのソフトウェア開発の手法であり、主にプロジェクトの進め方や開発モデルに関する考え方となっています。そのため、アジャイルにおいてはチームメンバーの振る舞いやチームの文化の作り方が重視されています。一方DevOpsは開発と運用が協力し、継続的かつ効率的に価値を顧客に届けるための開発手法で、フィードバックループを高速に回すための仕組みに関する考え方となっています。この仕組みを実現するためにDevOpsでは継続的インテグレーションや継続的デリバリー、それに伴う自動化などが重視されています。
このように概念としては異なる二つの開発手法ですが、「ニーズの変化に対応する」ことと「継続的かつ効率的に価値を顧客に届ける」ことは非常に親和性が高いと言えます。DevOpsを採用していなければアジャイルとは言えない訳でもなく、アジャイルでなければDevOpsではない訳ではないです。しかし、この二つの開発手法を併用することは顧客のニーズに迅速に対応し続けるという観点で非常に有効な手法と言えます。