2023年もいよいよ年末に差し掛かり、すでに年末の休暇に入られている方も多いのではないでしょうか?通常の月刊DevOpsニュースは翌月頭に公開していますが、12月は早い段階で海外の活動が止まり新しいニュースも出てこなくなるので、最終営業日に公開させていただくことにしました。
2023年は開発の現場や運用の現場におけるAIの存在が大きくなった年でした。まさに、ゲームチェンジといった変化だったと思います。一方で、なかなか旧来の開発から脱却できないという組織もまだまだあり、開発力の差がますます開いてしまうのではないかという懸念も持っています。AIに限らず、DevOpsやアジャイルといった開発手法も含めて、全面的にとまではいかなくても部分的に学習したり、取り組んでみたりする事が必要だと思います。2024年はぜひこの波に乗り遅れないように、取り組んでいきましょう。
日本のIT業界の関心事を知るにはPublickeyさんの年間記事ランキングも役に立つと思います。やはり、みなさんAIが気になっている模様です。
また、年間の動向まとめ記事を出している会社もありますので、そちらも紹介しておきます。
- GitHub Copilot Chatが一般公開(2023/12/29) : 追記
- GitLab 16.7がリリース(2023/12/21)
- Argo CD v2.10のリリース候補を公開(2023/12/19)
- HashiCorp VaultのフォークプロジェクトOpenBaoが発足(2023/12/19)
- Googleが開発者向けとセキュリティ担当者向けにAI支援機能を公開(2023/12/14)
- Kubernetes 1.29がリリース(2023/12/13)
- Flux CD 2.2.0が一般提供開始(2023/12/13)
- Docker社がTestcontainersのAtomicJar社を買収(2023/12/11)
- JetBrainがAI Assistantの提供を開始(2023/12/06)
- Docker Desktop 4.26をリリース(2023/12/06)
- Rancher 2.8.0をリリース(2023/12/06)
- SynopsysがBuilding Security In Maturity Modelの年次レポートを公開(2023/12/05)
GitHub Copilot Chatが一般公開(2023/12/29) : 追記
GitHubは自然言語を使用してコーディングを行う事ができるCopilot Chatを正式リリースしました。GitHub Copilot ChatはVisual Studio CodeおよびVisual Studioで利用可能だそうです。GitHub Copilotのユーザーは設定を有効にする事で利用可能になります。
GitLab 16.7がリリース(2023/12/21)
GitLabの最新版となる16.7がリリースされました。このリリースでの注目ポイントはAIによるコードの提案を行うGitLab Duo Code Suggestionが一般公開されたことです。こちらの機能はSaaS、Self-Managedともに有償版で利用可能になるそうです。
Argo CD v2.10のリリース候補を公開(2023/12/19)
Argo CDの最新版となるv2.10のリリース候補が公開されました。このバージョンではApplicationSetのテンプレートや任意の名前空間でのセルフサービスによる通知の設定、WebインターフェイスへのPKCE認証フローのサポートなどが追加されたそうです。
HashiCorp VaultのフォークプロジェクトOpenBaoが発足(2023/12/19)
HashiCorp VaultのフォークプロジェクトOpenBaoが発足したそうです。HashiCorpのオープンソースライセンスの変更に伴い、TerraformのフォークプロジェクトとしてOpenTofuが話題に上がりましたが、Vaultでもフォークプロジェクトが発足したようです。
Googleが開発者向けとセキュリティ担当者向けにAI支援機能を公開(2023/12/14)
GoogleはAI支援サービスとなるDeut AIの開発者向けサービスとしてDuet AI for Developersを、セキュリティ担当者向けサービスとしてDuet AI for Security Operationsをそれぞれ正式リリースしました。また、今後geminiの組み込みを予定されているそうです。
Kubernetes 1.29がリリース(2023/12/13)
Kubernetesの最新版v1.29がリリースされてました。このリリースでは49の機能強化が行われており、そのうち、11の機能改善が安定化版、19がベータ版、19がアルファ版としてリリースされたそうです。なお、1.29のリリーステーマは曼荼羅だそうです。
Flux CD 2.2.0が一般提供開始(2023/12/13)
WeaveworksはGitOpsツールのFluxの最新版v 2.2.0をリリースしました。このリリースではHelmコントローラーの機能改善と大幅な機能強化が行われているそうです。その他flux installやflux bootstrapの保護機能やイメージ検証の強化なども含まれるそうです。
Docker社がTestcontainersのAtomicJar社を買収(2023/12/11)
Docker社がコンテナベースのテストの自動化を支援するライブラリやクラウドサービスを提供するAtomicJar社の買収を発表しました。AtomicJar社はTestcontainersのブランドでコンテナ開発におけるテストの効率化を支援している企業です。
JetBrainがAI Assistantの提供を開始(2023/12/06)
JetBrainは同社のJetBrain IDEにおけるAIによる支援機能としてAI Assistantの提供開始を発表しました。AI AssistantではAIチャットやリファクタリング、コード補完、ドキュメントの作成、コミットメッセージの生成が可能になるそうです。
Docker Desktop 4.26をリリース(2023/12/06)
Docker Desktopの最新版4.26がリリースされました。このリリースではRosetta for Docker Desktopの改善やDocker InitでのPHPサポート、ビルドパフォーマンスに関する詳細のインサイトを提供するBuilds viewなどが追加されたそうです。
Rancher 2.8.0をリリース(2023/12/06)
Rancherの最新版v2.8.0がリリースされました。このバージョンではRancher Kubernetes APIを使うことでKubernetesツールを介してRancher CRDと対話できるようになったり、Custom Global Roleによりグローバルロールの設定がより柔軟になったそうです。
SynopsysがBuilding Security In Maturity Modelの年次レポートを公開(2023/12/05)
Synopsysはソフトウェアのセキュリティ構築の成熟度モデルであるBuilding Security In Maturity Modelに関する年次レポートを公開しました。このレポートによるとSBOMの利用やセキュリティのガバナンスと自動化の分野で大きな成長がみられるそうです。