今年1回目の月刊VS Code通信の執筆です。本年も毎月新しいバージョンのリリースに合わせて
今月も新しいバージョンがリリースされたので、リリースノートを眺めていきたいと思います。
目次
Visual Studio Codeニューリリース
Visual Studio Codeのバージョン1.98がリリースされました。
主なリリース
| 変更点 | 変更内容 |
|---|---|
| Copilot Editsでノートブックをサポート | Copilot Editでノートブックがサポート(プレビュー) |
| カスタム指示の一般提供 | Copilotにカスタム指示を追加できるファイルが一般でも利用可能に |
| ターミナル版インテリセンス | ターミナル シェルの補完機能が大幅に改善 |
| Copilot Vison | Copilot Chatで添付した画像を理解して会話可能に(プレビュー) |
| macOS 10.15のサポート終了 | 1.98からmacOS 10.16のサポートが終了に |
その他詳しいリリース内容については February 2025 (version 1.98) にアクセスしてください。
今月のピックアップ
今月はCopilotへのカスタム指示です。ChatGPTなどを使いこなしている方は、カスタム指示などの機能を知っているかもしれません。GitHub Copilotでもカスタム指示機能が一般でも利用可能になりました。
生成AIを使っている中で毎回同じような指示をしててから、具体的なタスクを指示したことはないでしょうか。例えば、「あなたはPythonで開発しています」「合計する処理を作ってください」など毎回指示しないと思うようなコードを生成してくれないことがあります。
そんなときに、カスタム指示を使い生成AIに事前に指示を出しておくことができます。これにより、毎回前提条件などを伝えずに済んだり、思い通りの回答をしてもらえるようにすることができます。
筆者が最近良かったと感じたシーンは、Next.jsで開発しているときにUI部分を生成AIに書いてもらうときに、CSSのスタイルで生成されることがありました。このカスタム指示に「UIのスタイルはTailwind CSSを使ってください」と書いておくことで、何も言わずともTailwind CSSを使った記述スタイルでコード生成をしてくれるようになりました。
カスタム指示の作り方は、簡単です。次のファイルを作成して、指示を書くだけです。markdown形式なので箇条書きにしたり、見出しをつけたりしながら意図した回答になるように微調整することもできます。
mkdir .github/copilot-instructions.md
ぜひ、気になった方は試してみてください。
