今月も Visual Studio Code の新バージョンがリリースされました。さっそくリリースノートをチェックしていきましょう。
目次
新バージョンのリリース情報
Visual Studio Code のバージョン 1.106 がリリースされました。
個人的に気になる主なリリース
| 変更点 | 変更内容 |
|---|---|
| Agent Sessions の標準搭載 | エージェントセッションを一覧管理できるビューが標準有効化され、ローカル・クラウド・CLIの状態を統合して把握しやすくなる。 |
| Plan エージェント登場 | チャットから計画立案→承認→実行を段階的に進められる新モードが追加され、作業の分割と管理が容易に。 |
| 差分エディタ改善 | 削除行のコピーなど操作性が向上し、インライン提案もオープンソース化され制御しやすくなる。 |
| UI/設定まわりの刷新 | 新アイコンの採用、拡張された検索、設定の「高度設定」導入などでエディタ全体の操作性が向上。 |
| チャットとツール連携強化 | 実行ツールの選択性向上や外部データ利用時の承認など、安全性と操作性が改善。 |
| モデル管理機能の拡張 | 利用可能なモデル一覧のフィルタや可視化、非表示設定など、モデル選択の柔軟性が向上。 |
| アクセシビリティ改善 | 音声セッションのタイムアウト無効化など、チャットやコンテキスト操作の使いやすさが向上。 |
| ノートブック検索の追加 | ノートブック内でセル単位の検索が可能になり、長いファイルでも目的箇所を探しやすくなる。 |
| Git まわりの更新 | コミットメッセージの折りたたみや受信・送信変更ノードの追加など、履歴や変更点が把握しやすくなる。 |
| ターミナル IntelliSense の標準化 | bash や PowerShell などで補完が標準提供され、コマンド入力がより効率的に。 |
その他の詳細なリリース内容については October 2025 (version 1.106) をご覧ください。
今回のアップデートで追加された「Planエージェント」モード
VS Code 1.106 で追加された「Plan エージェント」は、開発者が普段コードを書く前に頭の中で整理している作業を、そのままエディタの中で扱えるようにする新しい試みです。これまでも VS Code は補完やエラー検出など、書いたコードに対するサポートが中心でしたが、Plan エージェントはその一歩手前の工程、つまり要件整理や作業方針づくりの段階へと役割を広げています。
Plan エージェントに進めたい内容を伝えると、必要なステップを整理し、どのファイルにどんな変更が必要かまで見通しを立ててくれます。ユーザーはそれを確認して進めるだけで、設計から実装までをひと続きの流れとして扱えるようになります。外部のメモやタスク管理ツールに行き来しなくても、VS Code の中だけで作業の方向性を固められる点が大きな変化です。
興味深いのは、AI が“コードを書く手伝い”から、“考え方を整理する相棒”へと役割を広げつつあることです。やりたいことを言葉にすれば、それをどう形にしていくかを一緒に組み立ててくれるため、これまで手間がかかっていた初期の整理作業がスムーズになります。
Plan エージェントはまだ始まったばかりの機能ではありますが、開発者が意図を伝えるところから実装までをつなぐ新しい体験を生み出しています。VS Code がコードを書く道具としてだけでなく、プロジェクト全体の流れを支える存在へと変わっていく過程を感じられるアップデートです。
