今月も Visual Studio Code の新バージョンがリリースされました。さっそくリリースノートをチェックしていきましょう。
目次
新バージョンのリリース情報
Visual Studio Code のバージョン 1.103 がリリースされました。
個人的に気になる主なリリース
変更点 | 変更内容 |
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GPT-5 の可用性 | GitHub Copilot 有料プランで GPT-5 が利用可能に。VS Code のチャットビューから選択でき、プロンプト処理の改善で品質と性能も向上。 |
タスクリスト機能の導入(実験的) | チャットに ToDo リスト機能を追加。タスクの進捗をチャット画面上部で可視化し、エージェント作業に合わせて自動更新。 |
ユーザーアクション通知 | チャット中に確認が必要な場合、OSのネイティブ通知でトースト表示が可能に。設定で有効化。 |
Git ワークツリーのサポート | 複数ブランチを同時に扱える Git ワークツリーをサポート。自動検出やビューでの表示・作成・削除が可能に。 |
チャット応答でのカスタム WebView レンダリング | Chat Output Renderer API により、拡張機能がチャット応答に任意の HTML コンテンツをレンダリング可能に。可視化やインタラクティブ機能に対応。 |
その他の詳細なリリース内容については July 2025 (version 1.103) をご覧ください。
Gitワークツリーのサポート
今回のアップデートで追加された Git ワークツリーのサポート は、多くの開発者が長年待ち望んでいた機能です。
従来は 1 つのリポジトリにつき 1 ブランチしか同時にチェックアウトできなかったため、並行して複数の作業を進める場合には「ブランチを切り替える → ビルドやテストをやり直す」といった手間が避けられませんでした。
ワークツリーを利用すると、複数のブランチを別々のディレクトリで同時にチェックアウトできるため、例えば「本流の開発を進めつつ、バグ修正ブランチを並行してテストする」といった作業が格段にやりやすくなります。
VS Code では、リポジトリを含むフォルダを開くと自動的にワークツリーを検出し、ソース管理リポジトリビューに一覧表示されます。さらにコマンドパレットやビュー上からワークツリーの 作成・削除・切り替え・新しいウィンドウで開く といった操作が可能です。
この追加により、VS Code はより「マルチブランチ開発に強い IDE」としての使い勝手が大幅に向上しました。Git を日常的に使う開発者にとって、生産性を直結で高めてくれるアップデートといえるでしょう。